エコロジーライフ研究会主催で、15日に掛川市のさんりーなで講演会が行われました。
テーマは「これからの食と農を考える」で、講師は東京農大教授の
小泉武夫氏。
生命の原点は農業です。という言葉から始まりました。
地域の自給率を高めるためにも地産地消の推進を図らなければならない。BSEの問題も然り、危ないものは食べない。農業の形も変え作り方、飼い方にもプロ意識を持ち、付加価値をつけて売る。
北海道の鮭は、一番美味しくて安心なのに、チリ産などの養殖鮭(病気にならないために抗生物質をたっぷり使い、合成飼料をくれて太らせ、安く売る。)の方が多く売られています。 日本の鮭は韓国で買い叩かれ、缶詰にされ、世界一美味しい鮭缶といわれアメリカや中国に輸出されているそうです。(馬鹿みたいな話だけど本当のことです。少し高くても日本産を食べたいですね。)
又、真の食育とは。食は精神力、食べ物を大切にすることは食に対する畏敬の念を持つということ。
日本の食前の挨拶は「いただきます。」これは、「すべての生物の生命を頂かせていただきます。」ということだと。肉、魚はもちろんのこと、ほうれん草、大根にも命はあるものだと。無駄にしないでありがとうという感謝の気持ち。
1.与えてくれた人に感謝。
2.作ってくれた人に感謝。
3.一粒も一滴も残さない。
4.他人の食べ物をうらやむな。
5.この教えを子供にも教えろ。
これは江戸時代の食育だそうです。
日本は1年に500万トンもの食べ物を廃棄している。1日に計算すると、300万食捨てていることになる。アフリカでは一握りのものも食べられなくて、3万人もの人たちが亡くなっているというのに。世界一の食糧輸入国が、世界で最も多くの食べ物を捨てている。
福岡の養豚農家で、消費期限切れのコンビニ弁当、惣菜、おにぎりをくれたところ、100日ほどで死産が続き、やっと生まれたと思ったら奇形だったりすぐ死んだり。透明のはずの羊水は珈琲色ににごっていたそうです。弁当をやめて1ヶ月で元に戻ったそうですが…。
(いったいどれだけの添加物が入っていたのでしょうか。)
また、
海藻、根茎、魚、大豆を食べ、ミネラル、亜鉛を多く取ろうと言われました。これによって若年性アルツハイマーや味覚障害(亜鉛不足)の予防にもなるそうです。
とても有意義な時間でした。(12月8日に、浜松で小泉先生の講演会があります。)